WEBVTT

00:00:16.020 --> 00:00:20.667
私はヴィンセントです。
ここに来られて本当にうれしいです。

00:00:20.687 --> 00:00:21.940
今日は皆さんに

00:00:21.960 --> 00:00:23.673
記憶力の実験をお見せします。

00:00:23.693 --> 00:00:26.140
でも、誰かに
手伝ってもらう必要があります。そこで

00:00:26.160 --> 00:00:28.519
お願いしたいのですが…ここからだとよく見えないな…
ええと、ポール・ガートナーさん。

00:00:28.539 --> 00:00:30.520
こちらに来ていただけますか？ 大きな

00:00:30.540 --> 00:00:31.540
拍手をお願いします。

00:00:32.580 --> 00:00:35.511
ありがとうございます。はい、あなたです。そうです。

00:00:35.531 --> 00:00:38.560
あなたを選んだ理由は、

00:00:38.580 --> 00:00:41.860
私があなたの名前を知っていて、皆さんも
あなたの名前を知っている。でも、あなたは私を知らない。つまり

00:00:41.880 --> 00:00:44.877
サクラではない、ということです。いいですよね？

00:00:44.897 --> 00:00:47.740
はい。ではポールさん、

00:00:47.760 --> 00:00:51.880
私が今まで見た中で最も不思議で不可能に思えたのは、
1組のデックを丸ごと

00:00:51.900 --> 00:00:55.555
2分以内で記憶することだったんです。
実は、これは私の言葉ではありません。

00:00:55.575 --> 00:00:56.740
ドミニク・オブライエンという人を

00:00:56.760 --> 00:01:02.140
ご存じかもしれません。ドミニク・オブライエンは
1994年に、混ぜ合わせた40組のデックを

00:01:02.160 --> 00:01:04.593
記憶しました。今夜、私は
40組はできません。

00:01:04.613 --> 00:01:06.280
そんな時間はありません。でも、もしかしたら

00:01:06.300 --> 00:01:11.860
1組だけでも十分でしょう。ここを
見てください。1組のデックには

00:01:11.880 --> 00:01:14.962
52種類の異なる記号があります。
こっちのほうが見やすいかな。

00:01:14.982 --> 00:01:17.500
上からの映像なら

00:01:17.520 --> 00:01:22.300
見えるでしょう。52種類の記号。
そしてシャッフルするたびに、

00:01:22.320 --> 00:01:27.780
あるいはカットするたびに、
違う順番が生まれます。そうですよね？

00:01:27.840 --> 00:01:32.800
ですから、あなたには証人になってもらいます。
私はこのデックを混ぜます。いくつか

00:01:32.820 --> 00:01:33.820
違うシャッフルで。

00:01:33.900 --> 00:01:39.300
こんなふうに、そして…こう。

00:01:39.360 --> 00:01:40.360
はい。

00:01:40.980 --> 00:01:46.060
これで青いデックが1組、よく混ざりました。
でもオブライエンの40組と比べれば、1組なんて

00:01:46.080 --> 00:01:52.060
たいしたことはありません。そこで2組目、
今度は赤いデックを持ってきました。変化をつけて。もちろん

00:01:52.080 --> 00:01:57.180
こちらも52種類の記号です。いいですね？ あなたは
観客の目になってください。はい。

00:01:57.240 --> 00:02:00.240
こちらも同じようにします。

00:02:03.300 --> 00:02:07.540
こんなふうに。赤いカード同士を
混ぜますが、青いカードとも混ぜます。

00:02:07.560 --> 00:02:12.120
完全にフェアだと
分かるように。いいですか？

00:02:13.620 --> 00:02:19.360
これで赤いデックが1組、青いデックが1組、
どちらも混ざっています。これを今度は

00:02:19.380 --> 00:02:22.080
一緒に混ぜます。ここが難しいところです。

00:02:23.700 --> 00:02:29.200
こうして104枚の
巨大なデックを作ります。これは

00:02:29.220 --> 00:02:34.840
かなり多いですね。では、これを
2分以内で記憶してみます。その間はあなたを見ることも

00:02:34.860 --> 00:02:39.820
話すこともできません。
かなり集中力が必要なので。でも

00:02:39.840 --> 00:02:43.080
たぶん2分…2分以内には
終わると思います。

00:02:44.460 --> 00:02:45.900
ありがとうございます。

00:02:47.100 --> 00:02:50.896
今夜使う手技は
これが唯一です。

00:02:50.916 --> 00:02:51.916
では、始めましょう。

00:03:04.980 --> 00:03:07.020
3分くらいかも。

00:03:25.260 --> 00:03:31.000
はい。これでデックのイメージが
頭の中に入りました。これを使って、

00:03:31.020 --> 00:03:33.132
あなたと少し遊んでみましょう。

00:03:33.152 --> 00:03:35.380
私は背を向けます。そうすれば

00:03:35.400 --> 00:03:37.072
スクリーンもテーブルも見えません。

00:03:37.092 --> 00:03:39.460
どこからでもいいので
好きなカードを1枚取ってください。そして

00:03:39.480 --> 00:03:42.340
どこから取ったかを覚えておいてください。
あとで元の場所に戻す必要がありますから。

00:03:42.360 --> 00:03:46.420
そのカードの隣にあったカードを
覚えておいて、選んだカードは

00:03:46.440 --> 00:03:47.940
観客の皆さんに見せてください。皆さんが
あなたの代わりに覚えてくれます。

00:03:48.600 --> 00:03:54.460
はい、できました？ いいですね。シャツか

00:03:54.480 --> 00:03:58.824
ズボンにポケットはありますか？
あります？ では、そのカードを見えないようにポケットへ入れてください。

00:03:58.844 --> 00:04:00.460
はい。すると今、

00:04:00.480 --> 00:04:02.707
カードを取った場所に
1枚分の隙間があります。

00:04:02.727 --> 00:04:03.940
では、そのデックを

00:04:03.960 --> 00:04:07.180
とても慎重に閉じてください。ここで混ぜてしまうと、
最初からやり直しになって、

00:04:07.200 --> 00:04:09.171
私はデック全体を
もう一度記憶しなければなりません。

00:04:09.191 --> 00:04:10.060
そんな時間は

00:04:10.080 --> 00:04:14.025
ありません。慎重に。デックを
きれいに揃えていただけますか？

00:04:14.045 --> 00:04:15.900
はい、お願いします。ゆっくりで大丈夫です。

00:04:18.960 --> 00:04:21.717
はい、できました。完璧です。持っていてください。

00:04:21.737 --> 00:04:22.980
はい？ ここまでの仕事に拍手を。

00:04:24.000 --> 00:04:26.382
すみませんが、今度は
また広げなければなりません。

00:04:26.402 --> 00:04:28.120
あなたに逆らっているわけではありません。

00:04:28.140 --> 00:04:30.720
チームワークです。いいですか？ あなたが
揃えて、私が広げる。

00:04:33.780 --> 00:04:37.540
ここからは、雑誌の最後にある
間違い探しとまったく同じです。2枚の

00:04:37.560 --> 00:04:40.740
写真に5つの違いがあって、
それを見つけるゲームですね？

00:04:40.800 --> 00:04:43.355
ただし、ここでは104個の
要素を比べなければなりません。

00:04:43.375 --> 00:04:45.520
つまり、どこかに

00:04:45.540 --> 00:04:48.840
カードが1枚欠けている場所を見つけ、そこにあった
カードを思い出さなければならない。うまくいけば。

00:05:15.900 --> 00:05:18.760
たぶん、この辺りで1枚足りない気がします。

00:05:18.780 --> 00:05:21.480
上から見えますか？ はい。

00:05:21.540 --> 00:05:24.160
ええと、たぶん…

00:05:24.180 --> 00:05:29.460
ダイヤの9？

00:05:29.520 --> 00:05:32.640
はい？ ありがとうございます。

00:05:35.700 --> 00:05:40.260
もちろん、もしこれが
手品ならもっと速くできるんですが…

00:05:42.120 --> 00:05:46.900
手品じゃないので！ では、もう一度やってみましょう。
観客の中に疑っている人もいるでしょうから。

00:05:46.920 --> 00:05:49.386
まあ、疑うのも当然です。

00:05:49.406 --> 00:05:50.380
ここにいるのはみんなマジシャンですから、

00:05:50.400 --> 00:05:53.980
もしかすると、あなたがどのカードに
触れたかを知る方法があって、それなら

00:05:54.000 --> 00:05:55.643
デック全体を記憶する必要はない、
と思うかもしれませんよね？

00:05:55.663 --> 00:05:57.520
そこで今度は、
その可能性を

00:05:57.540 --> 00:06:00.580
なくす方法でやってみます。もう一度
全部のカードが見えるように広げます。

00:06:00.600 --> 00:06:03.840
そして次は、カードに
触れないでください。いいですか？

00:06:03.900 --> 00:06:05.426
何があっても、触らないでください。

00:06:05.446 --> 00:06:07.180
指さすことすら
しないでください。つまり

00:06:07.200 --> 00:06:09.254
私は見ない、あなたは触らない。

00:06:09.274 --> 00:06:11.400
デックの中から好きなカードを1枚、見るだけで選んでください。

00:06:11.520 --> 00:06:15.460
いいですか？ では少ししたら、その
カードの名前を言ってください。私は

00:06:15.480 --> 00:06:17.849
そのすぐ隣にある
カードの名前を当ててみます。いいですね？

00:06:17.869 --> 00:06:19.360
これは記憶だけでしかできません。

00:06:19.380 --> 00:06:22.600
デックを混ぜ、さらに2組を一緒に混ぜ、
今は私が見ていないうえに、あなたも

00:06:22.620 --> 00:06:24.028
触っていない。だから不可能です。

00:06:24.048 --> 00:06:26.460
では、そのカードの名前を
教えてください。ハートの8。

00:06:26.520 --> 00:06:27.520
ハートの8。

00:06:27.840 --> 00:06:31.014
その隣はスペードの3です。

00:06:31.034 --> 00:06:32.580
合っています。

00:06:33.420 --> 00:06:34.860
はい。

00:06:36.240 --> 00:06:38.830
最初のほうだったから簡単でしたね。

00:06:38.850 --> 00:06:41.460
ああ、そうですね。とても簡単でした。ありがとうございます。

00:06:41.520 --> 00:06:46.300
次のトリック…次のパートでは、
デック全部は使いません。さすがに

00:06:46.320 --> 00:06:51.960
多すぎたので。だいたい
4分の1くらいにしましょう。

00:06:52.020 --> 00:06:57.720
こんな感じ。はい。このカードを
あなたに見てもらいます。いいですか？

00:06:57.780 --> 00:07:00.797
テーブルの上に
広げてください。

00:07:00.817 --> 00:07:03.340
はい。あなたの役目は、私が

00:07:03.360 --> 00:07:08.860
間違えないか確認することです。もう一度、私は
見ません。もし間違えたら遠慮せず、

00:07:08.880 --> 00:07:12.820
ちゃんと教えてください。デックを
上から順に言ってみます。全部ではなく、

00:07:12.840 --> 00:07:14.834
テーブルの上にあるカードだけです。

00:07:14.854 --> 00:07:17.500
もし間違えたら、
すぐ言ってください。では、最初は

00:07:17.520 --> 00:07:23.440
ダイヤの6、クラブの3、
ダイヤの3、ダイヤの4、ハートの9、

00:07:23.460 --> 00:07:29.380
ハートのキング、スペードのジャック、
ダイヤのエース、クラブの8、クラブの6、

00:07:29.400 --> 00:07:35.020
ダイヤの5、ハートの10、
クラブのクイーン、クラブの7、ダイヤの7、

00:07:35.040 --> 00:07:39.460
クラブの4、スペードの4、クラブの2。

00:07:39.480 --> 00:07:43.800
クラブのクイーン、ハートの8、スペードの3…

00:07:44.940 --> 00:07:45.940
あ、すみません。

00:07:46.140 --> 00:07:47.940
失礼しました。

00:07:49.260 --> 00:07:53.920
クラブのクイーンで止まっていました。続きは
ハートの8、スペードの3、そして

00:07:53.940 --> 00:07:56.120
その先もデックは続きますが、
時間がありません。

00:07:56.140 --> 00:07:57.240
なので、ここで止めます。

00:07:58.140 --> 00:08:04.140
これで、私がデック全体を覚えていることは
分かりました。たとえばアルファベット、A、B、C、D。

00:08:04.200 --> 00:08:09.100
でも、アルファベットの7番目の文字は何かと
聞かれても、すぐには

00:08:09.120 --> 00:08:11.992
分かりません。まず
A、B、C、D、E、F、G、と数えます。

00:08:12.012 --> 00:08:15.100
そこで初めて、
Gが7番目の文字だと

00:08:15.120 --> 00:08:17.187
分かります。でもここでは、それではだめです。

00:08:17.207 --> 00:08:20.620
もしデックの73番目の
カードを知りたいとしたら、

00:08:20.640 --> 00:08:23.088
73番目まで
全部のカードを唱えることになります。

00:08:23.107 --> 00:08:24.820
それでは時間がかかりすぎます。だから私は

00:08:24.840 --> 00:08:26.415
デック全体を記憶しただけでなく、

00:08:26.435 --> 00:08:28.480
それぞれのカードが何番目にあるかという
位置まで全部

00:08:28.500 --> 00:08:31.630
覚えました。これなら、これからやることが
ずっと簡単になります。

00:08:31.650 --> 00:08:32.980
はい、本当ですよ。

00:08:33.000 --> 00:08:36.968
今ここには
5、10、15、20枚あります。

00:08:36.988 --> 00:08:38.740
では、

00:08:38.760 --> 00:08:40.560
1から20までの好きな数字を言ってください。

00:08:42.300 --> 00:08:47.880
17。17ですね…？

00:08:52.560 --> 00:08:57.160
これは難しい。ええと、
スペードの4だと思います。

00:08:57.180 --> 00:09:02.980
でも確認しましょう。17。では、

00:09:03.000 --> 00:09:08.260
1、2、3、4、5、
6、7、8、9、

00:09:08.280 --> 00:09:12.720
10、11、12、13、14、

00:09:13.140 --> 00:09:18.169
ええと、次は15…英語で。

00:09:18.189 --> 00:09:23.160
16、17。私は
スペードの4と言いました。そして、スペードの4です。

00:09:27.120 --> 00:09:32.020
さて、記憶力が良ければ、
最初に私が

00:09:32.040 --> 00:09:33.536
ドミニク・オブライエンの話をしたのを覚えていますね？

00:09:33.556 --> 00:09:36.460
彼は、1組のデックを
2分以内で

00:09:36.480 --> 00:09:41.160
記憶できると言っていました。とても
すごいことです。でも、それが何の役に立つのか？

00:09:41.340 --> 00:09:46.980
そう、何の役に立つのか。そこで
こんなことを試してみましょう。

00:09:47.040 --> 00:09:49.871
4人でゲームをしているとします。

00:09:49.891 --> 00:09:52.900
はい。4人です。これを

00:09:52.920 --> 00:09:54.540
こんなふうに、少しきれいに並べます。

00:09:55.800 --> 00:10:00.400
私はカードの表を見ずに
配っていましたし、あなたと話しながら、

00:10:00.420 --> 00:10:05.380
かなり速く配っていました。見てみると、
ここにはあまり

00:10:05.400 --> 00:10:10.000
カードがないのに、こちらにはたくさんある。
ここには赤い裏のカードが多く、こちらにも赤い裏がある。

00:10:10.020 --> 00:10:14.260
つまり、私がやったことには
何の規則もパターンもありません。ただし、私は

00:10:14.280 --> 00:10:20.200
最初にカードを記憶していました。だから、
ハートを全部ここに集められたかもしれない。はい、

00:10:20.220 --> 00:10:23.040
そしてクラブは全部ここ。

00:10:23.820 --> 00:10:27.936
見えますか？ はい。ダイヤは？ ここ？

00:10:27.956 --> 00:10:29.440
そのとおり。そして

00:10:29.460 --> 00:10:32.551
最後はもちろんスペードです。
ポールさん、ありがとうございました。

00:10:32.571 --> 00:10:34.500
本当にありがとうございました。ありがとうございます。

00:10:38.280 --> 00:10:43.900
こんな記憶力があるのはいいものです。
私は普段の生活ではいろいろなことを

00:10:43.920 --> 00:10:46.380
忘れてしまいますが、今夜のことは忘れません。
改めて、ありがとうございました。
